昭和46年01月09日 夜の御理解
今日もある方がお届けをして、相手がその様な事だから、まあ言わば困った事だと言う様なお届けだったんですよね。お話し聞かしてもらいよってから、ところがあの御心眼に、あの忠臣蔵のいわゆる序の段ですね、あの(八文字せきねんのばんと( ? )所があります。あそこの所であの、かおるごぜんに、あのものなおがけそう致します、けそう( ? )致します所がありますね、そしてそれを言う事を聞かない、それがああ言う大きな問題の元になったんですよね。
だから虫晴らしにその主人の方を、いじめたわけなんですよねあれは、そこの場面を頂くんですよ。だからねあの自分の、あの話を聞きよると、成程あのあんたんとがよかろうごたるばってんから、今度の場合だけはあんたの方がものの(?)になっとるでとあたしは申しました。自分の思いの叶わなった事を妙にあんたが受けとって、妙な風な言い方をしよるけんそげな風な問題になっとるちゅってから。
もうほんとに大体、日頃が信心が出来てあるとですからね、もうほんとにすぐ気づかれたごたる風で、もうほんとに、私し共がいかにも自分が信心があるけん、自分がようして、あっちが悪かごたる言うとりますけどもね、実際はそのある事で、自分のこの思うようにならなかった事があるんですよ。もうその虫晴らしがどこにかあるわけですよ、そして何か意地悪い事を言うもんだから、相手が言うなら今また問題になる事を言うて、来るわけですから。
もうほんとに気がつかない所に、あたし達がいつも、あたしたちはその、まあ悪いやつはものなんごと言うばってん、あたくしどもがものなんなっとる事をね、気づかにゃいかんです。特に姑と親との関係なんかね、もうあの友人関係なんかね、それが多いんですよ。もうほんとにもう、嫁の方がどげん考えたって、それはもうちょっと条件にゃ及ばんのち言いよるばってん、こっち( ? )のね、色々自分の思うようになっとらんとはどこでか(一緒帰しの?)ものがあるわけですね。
それがそのそう言うたった、ちょっとした事が今度はその大変な忠臣蔵のね、松の廊下の人事を切っての事にまで、発展してくるわけですからね。私しどもが、私しどもがものなわになっとりゃせんかと、やっぱ特にいつも反省していかにゃ「これはもう( )」と思うたようなさい、はぁ(あぁとかものなんになっておる)と言う事、思う事がいつもありますよ。これはもうほんと胸に広がるのね、あの北の( ぼえ?)なんかもほんっとに相手の事こう思うて言うたりしよる中にもね。
ちょっとその日頃自分の思うようにならん事が何かなしにふっと出てくる時にある。もうそれは、あのものなん役を自分が勤めておる時ですよね。もんのっちゅうことはあの吉良こうづけの事ですよ。ほんとにあの自分自身が門の役を務めておると言うな事が、もう気がつかんなりにあると言う事ですね。どうぞ一つ目の細い信心さしてもらわないかんね。もうちょっとした事に「あぁあたしの、あたしが元でああいうことなっておらんじゃろか」と言った様な事をいっちょ思うてみる必要があるですね。
どうぞ。